水ぼうそうとは
水痘帯状疱疹ウイルスに感染し、かゆみが伴う紅斑が発熱とほぼ一緒に現れ、それが水疱となって破れ、皮膚がただれてかさぶた化し、剥がれることで治まっていく感染症のことを水痘（一般的には、水ぼうそうと呼ばれる）といいます。
同ウイルスは、感染力が強く、主に空気感染によって引き起こされます。
多くの方は9歳までに感染するとされ、その割合は9割程度といわれています。
2週間程度の潜伏期間を経て、かゆみのある紅斑と発熱がみられます。
発熱については、発症から3日程度で治まりますが、皮膚症状（紅斑、水疱、痂皮化 等）は、頭・顔、体幹の部分から手足にまで全身に広がっていき、かさぶた（痂皮化）になるまで1週間程度かかります。
ちなみに水疱が全てかさぶたになるまでは、学校などに登校することはできません。
なお水ぼうそうに関しては、特別な検査をすることはなく、視診で判定がつくようになります。
治療について
治療の基本は対症療法です。
具体的には、発熱があれば解熱剤、皮膚症状には軟膏の塗布、かゆみの症状が強ければ抗ヒスタミン薬の内服薬が用いられます。
重症化する可能性が高いと医師が判断した場合は、抗ヘルペスウイルス薬（アシクロビル 等）による薬物療法となります。
